近年では平均寿命も延びたり、延命治療なども盛んに行われるようになってきました。それだけ現代の医歯薬の分野が進化、発達しているということなのだと思いますが、それは健康な人が増えているということになるのかは是非が問われると思います。平均寿命が延びたといっても、そのうちのどれだけの人が元気に健康に過ごすことができているのでしょうか。日本の男性の平均寿命は平成22年度の厚生労働省の資料では約79歳、そのうち生活に支障をきたさないで生活できたのは70歳頃までとなっています。女性の平均寿命は86歳くらいで、健康寿命は73歳です。男性では9年、女性は13年も生活に支障をきたす程度の健康状態で生きながらえていることになります。また、過去のデータを見ても平均寿命も伸びていますが、健康寿命もそれと同じくらいずつ伸びています。この傾向は今後も続くと見られています。ただ、健康寿命が短いと健康寿命がきて生活に支障をきたす健康状態で生活をする年月が増えた場合、その間の医療費や家族の負担などが増えることを考えれば、伸ばすべきは単なる寿命ではなく健康寿命だと思います。歳を重ねていけば身体的に色々制限がかかってくるのは仕方のないことですが、だからといってベッドで寝たきりで生きていることが果たして人間らしく楽しい生き方なのかと言われると、そこはまた疑問が残ることだと思います。健康寿命は若いうちからの生活習慣だったり、運動量などで決まります。歳を重ねてから気をつけるのではなく、日頃から体を動かして楽しく生活していきたいですね。
参考サイト:女の健康相談室